プロパンやブタンなどのLPガスは本来なら無色無臭ですが、災難やガス漏れによる火災を防止する為、出荷段階で着臭剤を入 れ、人工的に臭い(タマネギが腐ったような臭い)をつけています。また、毒性もありませんが、大量に吸引すると酸素不足による窒息状態になる恐れがありま すので、お取扱いの際には十分注意してください。
LPガスは、異本全国どの地域でも同じ種類のものを供給しているので、引越されてもお使いのガス器具を交換する必要はありません。ベーキングや中華など火力が欠かせない料理には打ってつけのエネルギーです。
一方、都市ガスは、13A・5C・6Bなど数種類のものがあり、引越された地域によっては器具交換が必要になることもあります。発熱量もまちましでLPガスに比べると火力も弱めです。
また、LPガスは空気より床面などの低いところに、都市ガスは軽いので高いところに滞留するので、防災防止の対策をする際にはご参考ください。
LPはLiquefied Petroleumの略で、LPガスは石油液化ガスという意味です。 家庭用のLPガスは、プロパン成分を多く含んでいる為、「プロパンガス」とも言います。一方、都市ガス(Town Gas)は、原料の80%程を占めているものが「液化天然ガス(Liquefied Natural Gas)」であるため、その略であるLNGと良く呼ばれています。
LPガスは加圧と冷却により液体化する性質があり、250分の1の容積になります。その為、原産国からタンカーで輸入するときも一度に大量のLPガスを輸送することができます。
LPガスは安定的に液体化されていますし、容器も高圧ガスである点を考え耐久性に強い素材で作られているため、少量の場合は持ち込みに問題がない場合が多いですが、引火性物質ではあるので、国際線への持ち込みや大量搬入は禁じられている場合もございます。
LPガス料金は公共料金ではありません。LPガスは電気・水道・都市ガス(LPG)のような「認可料金」は異なり、ガソリン や灯油などと同じく自由価格制となっております。その為、LPガス料金は販売店によって違いますし、同じ販売店でも顧客により㎥当たりの料金などが異なる 場合もあります。料金が異なる理由として、保安対策や設備やサービスの差異などもありますので、販売店から十分な説明を受けてから選んでください。
主に基本料金と従量料金及び設備利用料で構成されています。LPガス料金はガスの使用量に関係なく発生する「基本料金」とガスの使用量に応 じてかかる「従量料金」、その他「設備利用料」で構成されています。従って、ガスの使用量がゼロでも、基本料金は発生します。
また、普段生活で使われているLPガスは、容器の中の液状のガスが回りから熱を奪って気化したものです。その為、基本料以外のガス使用料の見方は0℃・1気圧の状態で液状のプロパンガス1㎏が気化すると約0.5㎥(5000L)位のガス状プロパンガスになることを目安にお考えください。
可燃成分(燃料)を完全燃焼させるときの最小限の空気量を理論空気量と言います。家庭用LPガスの場合、プロパン容量に対し酸素容量が5倍必要ですが、空気中には酸素が約21%しか含まれていませんので、これを考えると理論空気量は約24倍必要となります。
ただ、実際の燃焼ではこの空気量の20~50%の過剰空気が必要となりますので、CO中毒を防ぐためには、開放型のガス機器(ガスコンロ・ガス瞬間式湯沸器・ガスストーブなど)がある部屋は、頻繁に換気をする必要があるでしょう。
LPガスは、酸性雨の原因とされるSOX(硫黄化合物)の排出がほとんどありません。また地球温暖化の原因とされる CO2(二酸化炭素)の排出量も他のエネルギーと比べ少なくなっています。その為、地球環境にやさしいクリーンなエネルギーとして需要の拡大が期待されて いるのです。
地震のときは火を全て消し、器具栓と元栓を閉めてください。
揺れがおさまったら、容器バルブも閉めてください。(時計回りにまわすと閉まります)
火災のときは容器バルブを閉めて、消防署員などに容器の位置を知らせてください。
一般家庭に設置されているガスメーター(マイコンメーター)には感震器及び遮断弁が内蔵されており、震度5以上の地震が発生するとガスを遮断するようになっています。
また、業務用など使用量の多いお客様でマイコンメーターを設置できない場合は、感震器と遮断弁を設置し、地震時にガスを遮断する方法をとっています。
なるべくガス器具の近く、燃えやすいものを置かないようにしましょう。また、ガスを使うときは、その場を離れないで下さい。ガスの炎は必ず「青い炎」でお使い下さい。赤い炎は不完全燃焼しているしるしで危険です。
地球環境問題の中で最大のものが地球温暖化問題です。地球温暖化問題は、CO2などの温室効果ガスの発生が原因といわれ、今全世界でその削減に取り組んでいるところです。
CO2はエネルギーの使用により発生しますが、LPガスはLCA(ライフサイクルアセスメント)、すなわち採掘から生産、輸出、燃焼までの全ての段階での 評価において、排出原単位はLNG(液化天然ガス)・都市ガスとほぼ同等で石炭・石油に比べて小さい値となっています。
つまり、LPガスは地球温暖化対策に有効なエネルギーということが言えるでしょう。
落ち着いて、下記の手順通りに対応してください。
①火をすべて消してください。
②換気扇を含め、電気スイッチのON/OFF操作は厳禁です。
③ガス道具のコックを閉めてください。
④外のガスボンベのバルブを閉めてください。
⑤部屋の窓を開けて換気してください。
①~⑤までの対応が終わりました、直ちに国益燃料までご連絡ください。
また、点検が全て終わるまでガスを使用しないでください。